就活のはじめの一歩と位置付けされる、「自己分析」。
何からはじめていいのかわからないという方も多いのではないでしょうか?
就活において「自己分析」は、基礎中の基礎です。
自己分析をベースにて、「自己PR」・「志望動機」と展開されていくので、「自己分析」をきちんと行うことが就活において最も大切なことと言っても過言ではないでしょうか。
今回は、これから就活をはじめる方に向けて、「自己分析」を解説していきます。
採用フローと就活スケジュール
まず、「自己分析」をはじめる前に、採用フローと採用スケジュールを確認しておきましょう。
【一般的な採用フロー】
エントリー
→企業の専用ページやリクナビなどの就活サイトより、エントリーをしましょう。
エントリーをすると企業よりご案内があります。
エントリー時期は、企業によってマチマチですので、必ず事前に確認しましょう。会社説明会→エントリー後企業より案内されるケースとエントリーと同時に予約できるパターンが多いです。
選考に進むにあたって、参加必須ではないことが多いですが、参加することで志望動機に繋がる発見があるかもしれませんので、都合がつく場合は参加してみましょう。
応募書類(エントリシート)提出
→WEB経由での提出が多いです。
応募書類には、「自己PR」と「志望動機」の記載が求められます。
このタイミングまでに、「自己分析」をブラッシュアップしている必要があります。適性検査・筆記試験→大きく分けて「能力検査」と「性格検査」の2種類あります。
一般的に「SPI」と「玉手箱」というテストが行われることが多いです。
ある程度勉強すれば回答できる難易度なので、きちんと対策しておきましょう。
面接(複数回)
→大きく分けて「グループ面接」と「個人面接」があります。 さらに、グループ面接には、「グループディスカッション形式」と「集団面接」があります。
グループディスカッションでは、選考を受けている学生と共にテーマに沿って議論を行います。
集団面接では、複数の学生と同時に面接が行われます。 個人面接では、自分1人に対して、採用担当者が2~3人で行われることが多いです。
「自己PR」と「志望動機」は必ず聞かれるので、スラスラと説得力を持って話せるように準備しておきましょう!
内定
→最終面接を経て、採用の場合は電話、不採用の場合はメール・郵送でのご連絡が多いです。
連絡があるまでの期間としては、2~3日が一般的です。
就活スケジュール
続いて、具体的な採用スケジュールも併せて確認しておきましょう。
就活は大きくわけて、「就活準備期」と「就活本番期」があります。
ただし、外資系企業やエアライン、テレビ業界などは、一般的な就活スケジュールより先行して行われることが多いので、注意が必要です。
【就活準備期】
期間:6~2月
→インターンシップへの参加や自己分析を行い、就活本番期に備える期間です。
この期間に、「自己分析」・「自己PR」・「企業研究」を完璧にしておきましょう。
【就活本番期】
期間:2~6月
→いよいよ、志望する企業へのエントリーがスタートする時期です。
選考が順調に進んだ場合は、3月1日エントリー~4月中に内々々定といったスケジュールです。
慣例に則り、正式な内々定連絡は6月1日、内定式は10月1日に行われることが多いです。
自己分析とは
自己分析とは、過去の経験や体験から、「自分はどういう人間で何ができるか」ということを客観的に第三者に伝えるために行います。
ステップ1
「好きなこと」・「得意なこと」・「ニーズがあること」を書き出してみましょう。
例えば、音楽鑑賞が趣味の場合は「好きなこと」に記入し、プラスして楽器が弾ける場合は「得意なこと」に追加しましょう。
また、さらに演奏を頼まれた経験がある場合は「ニーズのあること」にプラスしましょう。
「ニーズのあること」の基準は、誰かから「頼まれた・お願いされたことがあるか」を軸に判断しましょう。
自己分析では、誰かと比較する必要はありません。自分の中にある特徴を見つけことを意識しましょう。
ステップ2
ある程度書き出したら、「好きなこと」・「得意なこと」・「ニーズがあること」で共通することをピックアップしていきましょう。
就活の自己分析において、この共通するキーワードが「自己PR」に使える強みと言えます。
例えば、自分が「映画マニアの映画鑑賞サークルの部長」で、共通するキーワードが「オススメの映画をわかりやすく初対面の人に伝える」だった場合、「膨大な情報の中から必要な情報のみを取捨選択し、相手の理解度を合わせて伝えることができる」という強みに言い換えることができます。
自分自身の特徴が、仕事・社会ではどのように活かすことができるかという視点で、自身の強みを具体的な言葉にしていきましょう。
自分の特徴を表現しやすいキーワード
・粘り強い
・我慢強い
・外向的
・行動的
・創造的
・責任感
・上昇志向
・用意周到
・柔軟性
;几帳面
・分析力
・努力志向
・計画的
・説得力
・堅実的
・リスク管理
・協調性
・忍耐力
・冷静
・共感性
・気配り
・リーダーシップ
・マイペース
・負けず嫌い
ステップ3
自分の特徴の裏付けとなる過去の経験・体験、エピソードを思い出しましょう。
採用担当者は、全く自分のことを知らない赤の他人です。初対面の採用担当者に納得してもらうためにも、就活では「自分の強み」と「根拠となるエピソード」が必要です。
エピソードの内容に厳密さは求められないので、「わかりやすさ重視」で考えましょう。
菜々の一言
なぜ、自己分析がここまで重要かと言うと、採用担当者は、自社の求める人物像にマッチした学生を採用するために、学生の「自己PR」と「志望動機」を通じて、自社にマッチした学生であるかの判断を行うためです。
そして、「自己PR」と「志望動機」は、「自己分析」をベースに作り出されます。
自己分析は、自分自身にマッチした仕事を見つけるためにも必要な行為です。
自分が得意なこと、自分が好きなことを仕事にした方が、社会人生活の充実度は格段にアップします。
「自分のことは自分が一番知っている!」という気持ちになって、ないがしろにしがちな「自己分析」ですが、しっかりと時間を掛けて、自分のために行いましょう。