学生の皆さんは、日本で新卒採用を行っている企業が日本でどれくらいあるのかご存知ですか?
その企業数は、なんと約3万社と言われています。
※ちなみに日本に存在する企業数は、約170万社です。
そして、コロナ禍の今、その1/10にあたる3,000社以上の企業がオンラインを活用し、採用活動を行っています。
今回は、withコロナ時代の就活について、考えてみようと思います。
オンラインとオフライン
従来の就活では、「実際に会う」ことに重きが置かれていました。
会社説明会・グループ面接・個人面接・内定式なども全て、「オフライン」で行われていました。
理由としては、立ち振る舞いや会釈などの作法、態度から感じ取れる「人となり」を「直接会う」ことによって見極めてきたからです。
しかしながら、「直接会う」ことは難しくなった今、多くの企業は採用活動の大半を「オンライン」化しました。
メリットとデメリット
新卒採用を行う企業は、急速なオンライン化を求められて、徐々に順応していっていますが、メリット・デメリットはそれぞれどのようなものなのでしょうか?
企業側のメリット
・移動時間がなくなることで、時間&金銭コストが減少した
・地域格差の是正された
・志望度に関係なく学生が参加してくれるようになった
・採用活動の中止リスクが少なくなった
企業側のデメリット
・学生の人となりを感じにくくなった
・学生の本気度を確認しずらくなった
採用活動のオンライン化は、今のところ総じてメリットの方が大きそうです。
生産性向上や業務効率化が求められている昨今の時代にマッチしていると言えます。
しかし、オンライン化が成功であったかどうかは、学生が新入社員として入社する来年の4月以降にわかりますので、まだまだ企業は試行錯誤をし続ける必要があります。
オンラインの採用活動
オンラインでの就職活動とは、どのようにして行われるのでしょうか?
具体的に解説していきたいと思います。
会社説明会
オンラインの会社説明会では、ライブ配信型と動画配信型があります。
ライブ配信
→オンライン上でリアルタイムで配信されます。生配信となりますので、チャットやコメントなどで、質疑応答が可能な場合が多いです。
動画配信
→予め録画されたものが配信されます。自分のペースで何回も見たりできます。
面接
企業が用意したオンライン面接ツールやWEB会議ツールなどを利用するケースが殆どです。
オンライン面接ツール
→インタビューメーカーやCallingなど、企業が用意した面接に特化したツールを利用して行われます。
事前の会員登録など不要なことが多く、企業から送られてきたURLにアクセスすると面接が始まることは多いです。
WEB会議ツール
→SkypeやGoogle Meetsなどを利用して行われます。
事前に専用のアカウントが必要となるので、事前に確認しておきましょう。
いずれにしても、企業側からご案内あるので、面接前に「専用のアプリは必要ないか」・「通信環境は問題ないか」など最低限のことは確認しておきましょう。
また、PC・スマートフォンどちらでも面接に対応していることが多いですが、可能であればPCで参加することをお勧めします。
理由としては、基本的なスペックがPCの方が高く、遅延なども起こりにくいためです。
【おすすめの面接スタイル】
服装:リクルートスーツが無難
場所:自宅を推奨しますが、静かな場所なら可
撮影位置:カーテンやドアの前などで、部屋の雰囲気が映りにくい場所を推奨
姿勢:背筋が伸びて見える楽な姿勢
機材:PCと有線のマイク付きイヤフォンを推奨
オンライン化が進んでいる業界
採用活動のオンライン化と一口に言っても、業界や企業ごとに進捗は様々です。
大手メーカーやインフラ系の企業が比較的オンライン化が進んでおり、逆に、地方の企業や小売業では、まだまだオンライン化が遅れています。
オンライン化が進んでいる企業は、新しい価値観やサービス敏感であり挑戦的な企業が多く、オンライン化が遅れている企業は保守的である企業であるケースが多いです。
また、オンライン化にはそれなりの費用が掛かるため、いち早く取り掛かる企業はある程度金銭的にゆとりのある企業であると言えるでしょう。
菜々の一言
これからの就職活動のキーワードの一つに、「オフラインのプレミア化」があります。
多くの企業では、最終選考やOB・OG訪問といった特別な場面を除いて全てオンラインに移行すると言われています。
その結果、直接接触の価値が非常に高まってプレミア化してくと考えられます。
ある日突然、就活のオンライン化が進み、不安な思いを抱えている学生も多いと思いますが、企業側も手探り状態でオンラインを進めています。
オンラインでもオフラインでも、就活に正解・不正解はありません。
最低限のマナーさえ守っていれば、過度の心配は無用です。
採用担当者のミッションは、自社で活躍する人材を採用することです。
学生に難癖をつけて、不採用にすることではありません。採用担当者は、基本的に学生の味方なのです。
学生の皆さんは必要以上に身構えず、オフラインにも、オンラインにも対応できる準備をしておきましょう!