7月に入り就活業界では、インターンシップのエントリーにまつわる話題で盛り上がっています。
人気企業や大手企業では、夏休みなどの学生の長期休暇中にインターンシップを実施する傾向にあり、各企業のエントリー〆切が近づきつつあります。
人気企業では応募者多数のため適性検査で足切りを行う企業も多く、高得点を取る必要があり、事前の対策が必要です。
当たり前ですが、高得点を取れば取るほど、合格する可能性が高くなります。
この機会に、SPIをはじめとする適性検査についての基礎知識を学びましょう!!
目次
そもそも適性検査って何?
適性検査には、基礎学力やロジカルシンキング力を測る能力検査と性格タイプなどを測るための性格検査があり、その組み合わせは適性検査の種類によって異なります。
適性検査の種類
代表的な適性検査には、以下のようなものがあります。
テスト名 | 内容 | 受験方法 | 出題科目 |
---|---|---|---|
SPI | リクルートマネジメントソリューションズが提供する適性検査で、能力テストと性格テストで構成されている | ・テストセンター(専用の会場で受験) ・Webテスティングサービス(私用PCで受験) | ・言語・非言語 ・性格検査 |
玉手箱 | 日本エス・エイチ・エルが提供する適性検査で、能力テストと性格テストで構成されている | ・Webテスト(私用PCで受験) ・テストセンター(専用の会場で受験) ・筆記テスト | ・計数理解 ・言語理解 ・英語理解 ・性格テスト ※部分的にGABやIMAGESの問題が用いられる |
GAB | 日本エス・エイチ・エルが提供する新卒用の総合適性テスト | ・筆記テストのみ | ・計数 ・言語 ・性格テスト |
CAB | 日本エス・エイチ・エルが提供するコンピューター職(SEやプログラマー)向けの適性テスト | ・CAB(筆記テスト) ・Web-CAB(Webテスト) | ・CAB 法則性 命令表 暗号 暗算 ・Web-CAB 四則演算 法則性 命令表 暗号 |
IMAGES | 日本エス・エイチ・エルが提供する簡易版の総合適性テスト | ・筆記テストのみ | ・計数 ・言語 ・英語 ・性格テスト |
内田クレペリン | 日本・精神技術研究所が提供する作業能力と性格や行動面での特徴を調べるテスト | ・筆記テストのみ | ・簡単な一桁の足し算 |
TG-WEB | ヒューマネージが提供する難易度が高くなじみのない問題が出題されるテスト | ・Webテスト(私用PCで受験) ・テストセンター(専用の会場で受験) ・筆記テスト | ・非言語 ・言語 ・英語 ・性格テスト |
SCOA | 日本経営協会総合研究所が提供する5教科(国数理社英)のテスト | ・筆記テストのみ | ・言語 ・数理 ・論理 ・英語 ・常識 |
企業が適性検査を実施する目的
人気企業では、ふるい落とす目的で使用する場合が多いですが、多くの企業では、企業が求める能力や素質をどの程度持っているかを測定し、ミスマッチを減らすために行っています。
面接では、どうしても面接官によって評価に差がでてしまうこともありますが、適性検査は相対的に評価することができるからです。
SPIとは?
最も有名な適性テストがSPIであり、年間利用社数13,600社・受験者数204万人が利用しています。
能力検査
SPIの能力検査には、主に以下の4つの科目があります。
・性格検査(約30分)
・基礎能力検査【言語/非言語】(約35分)
・英語検査(約20分)
・構造的把握力検査(約20分)
※英語検査と構造的把握力検査は一部企業のみオプションで実施されます。
言語能力
制限時間は35分(非言語含む)で、問題数の制限はありません。
受験者の解答の正答率が高いとそれにつれて出題される問題の難易度が上がっていきます。
※筆記テストでは問題が固定されており、30分(言語含まず)で40問です。
- 二語関係
- 熟語
- 語句の用法
- 文の並べ替え
- 空欄補充
- 長文読解
非言語能力
制限時間は35分(言語含む)で、問題数の制限はありません。
受験者の解答の正答率が高いとそれにつれて出題される問題の難易度が上がっていきます。
※筆記テストでは問題が固定されており、40分(言語含まず)で30問です。
- 推論
- 順列、組み合わせ、確率
- 割合と比
- 損益算
- 料金割引
- 仕事算
- 代金清算
- 速度算
- 集合
英語能力
制限時間は20分で、問題数の制限はありません。
- 同意語
- 反意語
- 英英辞典
- 空欄補充
- 長文読解
構造的把握力
制限時間は20分で、問題の解答ではなく解くまでのプロセスにおいて似ている問題を選ぶという特殊な問題です。
- 非言語
- 言語
性格検査
性格検査とは、性格や考え方についての質問に答えていくことで、協調性や忍耐力、活動性などを客観的に数値化していくテストです。
制限時間は30分で、問題数の制限はありません。
※筆記テストでは問題が固定されており、40分で300問です。
菜々の一言
今回は就活中には避けては通れない、適性検査について解説してみました。
実際に私自身、よく学生の方から「どのテスト対策をすればいいのか?」・「適性検査の対策は必須なのか?」などと質問をいただきます。
適性検査は、就活の序盤で行われることが多く、書類選考や面接と異なり正解が必ずあり、きちんと対策すれば確実に高得点を取れる試験です。
事前に口コミサイトで、希望する企業や業界がどの適性検査を実施しているかを調べて、しっかりと対策しましょう!
また、SPIは利用している企業も多く、転職時の適性検査でも利用されることも多いので、高得点を出せるようにしておきましょう!